初期のアンパンマン絵本

うちはそれほどテレビを見ない方だと思いますが、 お友達とアンパンマンごっこしたり祖父母のところで見たりで自然と身近になるのがアンパンマン。そしていまの息子の中のヒーローに。 すごいなあ、子供にとってほんとに魅力的なんだなあと感じております。

本屋に行くとたくさんのアニメーション本が買いやすいお値段で売っているけれど、アニメを切り取ったベタ塗りの本なら、アニメ(動画)で観ればよくないか?と思うほうでして、あまり買わないでいました。そんなとき、アニメとしてのアンパンマンになる前、やなせたかしさんが描いたかなりクラシックな絵本のシリーズがあることを知りました。1979年作。絵具のタッチの温かみのある本です。

つぶれ方もなかなかです。 アニメに慣れていると、なんかちがう!笑 となるかもしれませんが、もともとはそんなにスーパーマンじゃなかったのかな? ちょっと泣き虫のアンパンマン。ジャムおじさんに、えーん!と泣きつく場面も。

ジャムおじさんの行動もとてもかわいいです。家じゅうの粉を集めて大きなアンパンマンを作る場面も。

やなせさんの初期作品についてしらべると、「顔をたべさせるという自己犠牲」など、アンパンマンを作り上げる過程でたくさんの思いを込められていたのだなあと気づきました。

私は自分自身がテレビもアニメもほぼ見ないため、これまではアニメは商業的なものと思ってしまっていたところもあったのですが、これだけ長く支持される根幹に、もっと触れてみたいなと思いました。高知のやなせたかしさんの記念館もとても面白そうですね。

「あんぱんまんとばいきんまん」 1979年