2023.02.05
「ひとりでできた」、の
喜びづくり。
1月30日の私の誕生日には、息子がデラックスなケーキを作ってくれると1月の始めから言っていた。
しかも絶対一人で作りたいという。お母さんは手をださないで、と。
28と29の土日スケジュールだそう。なかなかハードですね。
(ドーナツはやっぱり作り立てを食べられる日の方がおいしいよねということで、スポンジケーキに変更になりましたが)
1人でできた、を後押しするために作ったのが、お料理教室のようなレシピプリント。
息子は1年生でひらがなとカタカナは読める。
学校の宿題プリントと同じくらいの大きさの字になるようA4サイズに印刷。
これまでは手書きのレシピカードだったんですが、私の流れるようなナナメに傾いた手書き文字は、読みづらいらしくって(すみません)。小学一年生には、ゴシック体か明朝体がいちばん心強い。それに私もデータの方が今後扱いやすい気もして、これを機に腰を据えてタイプしてみた。
このレシピがあったからと言って、完全に息子だけに任せるのはやはりまだ難しいのだけれど、ひとりでやりたい!の気持ちを壊さない程度に、「もう少ししっかり粉をふるうと、ちゃんと膨らむかもよー」という声掛けくらいはしてみる。
良かった無事にふくらんで…。いつもなら、失敗もアリだよねーなのですが、今日は特別な日で息子も気合が入ってたので、できれば成功してほしく、こちらも注意深く見守っていました。
今回のクッキーの作り方を、息子に渡したプリントでご紹介します。こどもが材料をそろえやすいよう、できる限りシンプルにしました。
お料理でも使うから台所に常にある、薄力粉・塩・砂糖・植物油、の4つの素材でつくる素朴なクッキーです(水もあわせたら5つですが)。無塩バターやベーキングパウダーなど、お菓子ならではの食材は使わずとも、ザクザクとしたおいしいクッキー(ビスケット)です。
小学一年生の息子に合わせた書き方で、あまりごちゃつかないよう、こまかな補足はできるだけ省いています。大人の方のための補足など、詳しくは下記をご参照ください。
まずは下準備、道具と材料をそろえることと、オーブンの予熱も忘れずに。ルーラーは均一に5ミリ厚にするためのただの角棒です。なくても大丈夫。
①粉ふるいでなくても、小さなざるでふるっています。なければ泡だて器でふわっとかき混ぜるだけでも。個人的には、薄力粉130gの一部(20gくらい)は全粒粉に置き換えるのがザクザクして好きです。ご自由に調整してみてください。
②砂糖はお好みのものを。てんさい糖やきび砂糖を使うことが多いですが、写真は白いてんさい糖と水を合わせたところ。砂糖のじゃりじゃり感が少なくなるまで混ぜ溶かします。②をまぜる泡だて器は①の粉を混ぜたものと同じで、洗わないままでオーケー。
③ここに植物油を入れて混ぜたところ。太白ごま油や米油などクセのないものがおすすめです。(写真は太白ごま油を入れています。)②の液体と油が分離せず、写真のようにトロっと一体化して、乳液のようになるまで混ぜます。
④ 液体を粉のボウルに入れたところ。ここで「ゴムべら」に持ちかえる、という動作が息子はいつも抜けてしまうので、プリントでは強調しています。泡だて器のまま混ぜるとと混ぜにくいし、こねすぎて硬いクッキーになってしまうかも!
さっくりと粉が目立たなくなるまで。ボウルの底からすくっては切る、をくりかえす。ひとまとめにして、広げたラップに包んで、めん棒で伸ばしては、ラップを包み直して、また伸ばして、をくりかえし5ミリくらいの厚さにします。両端にある棒は5ミリのルーラー。なくてもいいけど、あるときれいに伸ばせます。↓
生地が緩くなってしまって、クッキー型に生地がくっついてきてやりづらいときは、型に小麦粉をつけながら抜くと少しやりやすくなります。
余った生地もまた合わせて伸ばします。
天板にのせて160度のオーブンで焼きます。
プリントには15分と書きましたがオーブン次第なので、足りなければ20分。
裏がしっかりきつね色になるくらいまで。
天板に置いたまま冷まします。
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豆腐ブラウニーも頑張りました。
これをどうするのかな、と思ったら、なんと四角いままスポンジケーキの間に挟むとのこと。まるでハンバーガー。バンズとパテみたい。
クリームも豆腐で作ったクリーム。2丁分は使ったかな。
当日は月曜だったので、学童保育から帰った後にケーキの盛り付けと合わせて、
前にも作ったチーズハンバーグにもトライしました。ふう。
思い描いた、お母さんバースデー計画が実現できて、達成感にあふれる息子。
「ぼく自分で全部作れて、しかもおいしくできて、とってもしあわせー!」と
何回も言っていた。
そうそう誕生日ケーキを作るって、ケーキができたの喜びと、誰かを祝えるっていう喜びの、二重の喜びがあるんだよね。子供の「やってみたい」サポートするのはとても大変だけれど、喜びにあふれた顔を見ることができて私も嬉しかった。