クッキーのコツ(固くならないために)

「おやつとスプーン」にあるクッキーは、粉類と液体類を合わせて生地にしています。比較的歯ごたえのあるクッキーが多いですが、あまりに固すぎるorボソボソしてしまうようでしたら、おそらく液体の混ぜ不足(乳化していない)が原因かと思われます。よーーく、混ぜます。
乳化については本の序章にも下の写真を載せていますが、こちらで捕捉させていただきます。

プレーンクッキーやきな粉クッキーなどで、てんさい糖+水をシロップにした状態です。鍋をゆすりながらor箸などで混ぜながら火にかけ、てんさい糖の粒がだいたい溶けたらすぐ火を止めてオーケーです。ボコボコと煮詰めすぎて固い液体になると乳化しづらくなるので注意です。サラッとしたとろみ具合です。
シロップにまずメープルシロップか豆乳を少量加えるレシピの場合は、加えたらここで泡だて器で良ーく混ぜます。

さらに油を加えてよーーく混ぜます。30回~50回くらい、中心からぐるぐると大きくしていくように、右に左に円を描きます。この写真では鍋のまま混ぜていますが、混ぜにくければ別のボウルに移してもかまいません。最初は水と油が分離したような見た目ですが、だんだん、写真のようにトロっとしたキャラメルシロップのような見た目になります。

50回混ぜてもなかなか油と乳化しない、というようでしたら、液体側に粉を1~2つまみ指でつまんで液体に加えても、乳化しやすくなります。

粉に加える所です。このように液体のボウルを傾けたときに、油浮きしていてまだ分離している!ことに気づいたら、また液体を混ぜます。トロっと白濁したところで粉に素早く加えます。

また、粉側もムラがない方がうまくいきます。写真はきな粉クッキーですが、ふるってからもムラがないように混ぜておいた方がいいです。

もしどうしても乳化の失敗をなくしたい場合は、てんさい糖シロップをなくして、すべてメープルシロップでやるとうまく乳化しやすい。各レシピ分量によりますがてんさい糖シロップを同量くらいの25~35g前後のメープルシロップに置き換えてみてください。火にかけることもなく簡単でもあります。


なぜ、てんさい糖シロップを使うレシピにしたのか?というと、
①甘味がメープルシロップだけのクッキーはどうもメープルの味の主張が強すぎて、私はてんさい糖やきび砂糖も併用したクッキーの方が、素朴で好きだなということと、
②メープルシロップって、ほとんどの方がスーパーで買うと思いますが、250㎖で900円などしたりしますので、家おやつには高すぎて、と思うことからでした。
メープルシロップのみの甘味のクッキーも品のある味わいではあります。ご興味あればぜひ試してみてくださいね。

 それから、気温や粉の種類により、同じ配合でもべたつきやすかったりまとまりづらい時があると思います。
べたついたらほんの少し粉を加える、反対に粉気が多くてまとまりづらいようなときはほんの少しずつ液体(豆乳など)を加える等して、町政せてみてくださいませ。

美味しくできますように。