2019.12.13
先日、東京銀座での先行販売会にて、初日夜、森岡書店の森岡さんとのトークイベントでは、特別な準備なくざっくばらんに森岡さんにご質問いただくような会となりました。 ふだんは保育園の送り迎えくらいしか社交場がないような日々が続いていた私にとっては緊張する機会でしたが、森岡さんと皆様に温かい空気を作っていただき、リラックスできました。森岡さんにいただいたご質問(本に関係あることないこと色々)と回答、私自身記録しておきたいこともあったので、いくつかここに書いていきます。
「今日が人生最後の日だとしたら、何を食べますか?」
私は、「玄米ご飯です。…あ、この表紙のパンケーキって言った方がよかったですか?笑」
「うーん、最近毎日、夕飯の玄米ご飯+ごま塩で一日を終えているので、人生の終わりでもそれを食べて締めますね。おやつは、やっぱりおやつとしての存在なので。」と、こたえました。
今そこに、さらに付け加えるなら、おやつはご飯の代わりにはなれないけど、おやつにしかできない役割がある、ということです。 甘さで心が満たされる、ホッとする、そういう時間を人生に作ってくれて、心豊かに過ごすためのバランスをとる役割として、私には必要なものです。
どうせ食べるなら、味わいのある甘味で、体に負担が少なくて子供とも食べられて、ご飯とおやつの中間くらいのものがいい。そういう気持ちでいつもおやつを作っています。
この本は、出版社さんに本を作りませんか?といわれてから形になるまで結局3年ほどかかっていますが、時間がかかった理由は、おやつを実験用や撮影用でなく、本当に食べたい時間に作って研究し、家族と食べた記録の集まりなので、自然と時間がかかったのでした。
初めての本のお披露目の日でしたので、この本がどのように受け取っていただけるかは、むしろ皆さまにお聞きしたいと思っていたのですが、沢山の素晴らしいレシピ本があるわけなので、教本としてのレシピ本でなく、私の目線から、台所でこそこそ作っている様子が伝わるような様子を感じていただけたようで、ほっといたしました。
そのAにつづく
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